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円形脱毛症の特徴から治療方法まで

2020年07月22日

円形脱毛症は髪の毛に円形の脱毛斑が生じる疾患です。大きさは10円玉のサイズから、頭部全体に及ぶことがあります。年齢を問わずに起こる可能性があり、若く元気な髪の毛でも抜け落ちてしまうことがあります。

円形脱毛症は初期症状としていくつかの特徴があり、以下説明するものでいくつか当てはまれば円形脱毛症が疑われるでしょう。まず爪に小さな凸凹が見られる、アトピー性疾患がある、頭部に地肌が見える、脱毛斑が円形または楕円形で境界がはっきりしている、などです。円形脱毛症は進行しても、ある程度経てばもう一度発毛しますが、完全に発毛しても再発することがあるので注意してください。初期症状が見つかったら皮膚科などの専門医からアドバイスを受けましょう。

円形脱毛症というとストレスにより起こると考える人が多いですが、実は確定的なことまでは分かっていません。ただ有力的な説は存在します。現在もっとも有力とされるのは自己免疫疾患です。人間には外部からの脅威に対して自己を守る免疫機能が備わっています。この免疫機能に異常が生じて、自分の体内にある組織などを攻撃してしまうことを自己免疫疾患といいます。円形脱毛症の場合はリンパ球のT細胞が毛根を攻撃することで発症すると考えられています。しかし、なぜ自己免疫疾患が起こるかの原因までは明らかになってはいません。

自己免疫疾患以外の要因としてはアトピー素因や精神的なストレス、遺伝的要素などが挙げられます。特に気をつけたいのはストレスでしょう。ストレスを受けると交感神経が活発化しますが、この状態が長く続くと体に変調が起こることがあります。血管は収縮し、頭部への血流が悪くなることで、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなるからです。

それでは円形脱毛症を改善するためにはどんな方法があるのでしょうか。実はこちらも完全な治療法は確立されていません。しかし様々な治療法が開発されており、効果は判明してきています。推奨されている治療法をいくつか紹介しましょう。

まずはステロイドの局所注射です。脱毛斑にステロイドを注射する治療法で、ステロイドには炎症や免疫機能を抑える効果があります。スクアレン酸ジブチルエステルやジフェニルシクロプロペノンという化学試薬を用いる方法も増えてきました。これはかぶれを人工的に起こして発毛を促す治療法です。内服薬としてはステロイドの内服薬、抗アレルギー薬、セファランチンなどを使う治療法もあります。